モルディブとパラオ、どちらを選ぶ?両方行った私が6項目で徹底比較

熱帯のビーチとヤシの木(モルディブとパラオの比較記事のアイキャッチ) モルディブを知る

「モルディブとパラオ、どっちにしようか迷ってる…」

どちらも「海がきれいな南国リゾート」というイメージがありますが、実際に行ってみると旅行の”性格”はかなり違います。わが家は両方訪れたことがあり、モルディブは2024年に家族4人で、パラオは2009年に夫婦2人で。その経験+最新の現地情報をもとに、アクセス・気候・海・リゾート・費用など6つの項目で徹底的に比較します。

「どちらが自分に合っているか」を判断するヒントにしてください。

🌊 本記事の中盤では、2009年に夫婦5泊で訪れたパラオの記憶を9エピソードでお届けします

🪼 ジェリーフィッシュレイクで500万匹のクラゲと泳いだ日
💆 ミルキーウェイの白い泥パックで「10歳若返る」体験
🪖 ガラスマオの滝で見た旧日本軍戦車・日本統治時代の鉄道跡
🐊 マングローブクルーズで野生イリエワニに遭遇
🍻 体験ダイビングと地元クラフトビール「Red Rooster」
…ほか4本

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※写真はWikimedia Commonsより(各撮影者・出典は本文中の体験談コラム内のキャプションに記載)

  1. モルディブとパラオ、まず基本の違いを押さえよう
  2. ①アクセスの違い
    1. モルディブへのアクセス
    2. パラオへのアクセス
  3. ②気候とベストシーズン
  4. ③海とアクティビティの違い
    1. モルディブの海
    2. パラオの海
  5. ④リゾートと宿泊スタイルの違い
    1. モルディブの宿泊スタイル
    2. パラオの宿泊スタイル
  6. ⑤費用と予算の比較
  7. ⑥食事文化の違い:リゾートでの食体験
  8. 体験談コラム:2009年・夫婦5泊で訪れたパラオの記憶
    1. 滞在は「パラオプランテーションリゾート」、5泊で1人約16万円
    2. 直行便の歴史:当時もNRT-ROR直行便あり、その後一度廃止→2025年UAで復活
    3. コロール島の道は「信号なし、スピードバンプだらけ」
    4. ガラスマオの滝トレッキング:旧日本軍の戦車と日本統治時代の鉄道跡
    5. マングローブクルーズで見た野生のイリエワニ
    6. ミルキーウェイの白い泥パックで「10歳若返る」体験
    7. 夢のジェリーフィッシュレイク:500万匹のクラゲと泳いだ日
    8. 体験ダイビングと地元クラフトビール「Red Rooster」
    9. 2009年と2026年、変わったもの・変わらないもの
  9. 子連れ・カップル・ダイバー別おすすめはどっち?
    1. モルディブがおすすめな人
    2. パラオがおすすめな人
  10. まとめ:モルディブとパラオ、どっちにする?
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q. ハネムーンならどちらが向いている?
    2. Q. 子連れにはどっち?
    3. Q. ダイビング目的ならどっち?
    4. Q. 旅費を抑えたいならどっち?
    5. Q. 1回行ったらもう1回行きたくなる度は?
  12. モルディブに決めた方へ|次に読みたい記事

モルディブとパラオ、まず基本の違いを押さえよう

パラオ・ロックアイランド南部ラグーンの空撮。エメラルドグリーンの海に石灰岩の小島が点在する
パラオ・ロックアイランド南部ラグーン(2012年UNESCO世界遺産登録)の空撮。445の無人石灰岩島が点在する独特の景観。Photo: Luka Peternel / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

比較の前に、それぞれの特徴を一言で表すとこうなります。

  • モルディブ:インド洋に浮かぶ約1,200の珊瑚礁の島々。「1島1リゾート」が基本で、水上ヴィラやプライベートプールが象徴的。静かにのんびり過ごしたい人向け。
  • パラオ:西太平洋に浮かぶ複数の島から成る国。世界遺産の岩島群やダイビングの聖地として知られ、アクティブに楽しみたい人向け。

一言で言えば、モルディブ=贅沢なリラックス旅、パラオ=アドベンチャーと自然を楽しむ旅です。この基本的な違いを頭に入れた上で、各項目を見ていきましょう。

①アクセスの違い

モルディブへのアクセス

日本からモルディブへは直行便がなく、乗り継ぎが必須です。主なルートはシンガポール(チャンギ空港)やスリランカ(コロンボ空港)でのトランジットが一般的。首都マレの空港に到着後、各リゾート島へはスピードボート(20〜60分)か水上飛行機(15〜40分)でアクセスします。

  • 総移動時間:12〜18時間(乗り継ぎ含む)
  • 主な乗り継ぎ地:シンガポール、スリランカ、クアラルンプール、ドバイなど
  • リゾートへの最終移動:スピードボートまたは水上飛行機(有料の場合あり)

水上飛行機からの空撮はそれ自体がモルディブ旅行の見どころの一つ。サンゴ礁の青い海を上から眺める景色は格別です。

パラオへのアクセス

パラオへは成田からユナイテッド航空(UA143便)が直行便を運航しています。2025年10月29日に就航した路線で、水曜・土曜の週2便・通年運航。成田17:55発→コロール22:50着で、所要時間は約4〜5時間です。乗り継ぎなしで到着後、ホテルへは陸路でアクセスできます。羽田発の直行便はないため、首都圏在住でない方は成田アクセスを計画しましょう。

  • 総移動時間:4〜5時間(直行便、UA成田発)
  • 空港→ホテル:5〜30分程度(コロール市街まで4マイル/約6km)
  • 乗り継ぎなしで体への負担が少ない

アクセスのしやすさはパラオが圧倒的に上。特に小さな子ども連れや長距離フライトが苦手な方にとって、この差は大きいです。

②気候とベストシーズン

両方とも熱帯性気候で一年中温暖ですが、雨季・乾季のタイミングはほぼ同じです。

モルディブパラオ
乾季(ベストシーズン)12〜4月2〜4月(相対的に雨が少ない時期)
雨季5〜11月5〜11月(真の乾季なし)
気温(昼)26〜29℃24〜34℃(季節・昼夜差あり)
水温27〜30℃26〜32℃
年間降水量約1,800〜2,200mm約3,200mm(コロール)

ベストシーズンは異なります。モルディブは12〜4月が乾季で晴れの日が多く、海も穏やかで透明度が高くなります。一方パラオは「真の乾季」がなく年間を通じて湿潤で、相対的に雨が少ないのは2〜4月です。

注目すべきは年間降水量。パラオの降水量はモルディブの約1.5倍(約3,200mm vs 約1,800〜2,200mm)で、「南国の島はどこも同じ」と思われがちですが、実は降雨パターンが大きく異なります。

雨の降り方自体は両国とも「短時間の強いスコール」が中心で、1日中降り続けることは少ないのが熱帯性気候の特徴です。違いは降雨の頻度。モルディブは雨季でも晴れ間が多く、料金もオフシーズンで安くなるため、費用を抑えたい方にはあえて雨季を狙うのもあり。パラオは6〜12月にかけてほぼ毎日のようにスコールが発生するため(晴れ間はあるものの)、ダイビング目的であれば2〜4月の相対的乾季が安心です。

モルディブのベストシーズンや月別の天気・料金・混雑状況をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

③海とアクティビティの違い

これが一番大きな違いかもしれません。海の”使い方”がまったく違います。

モルディブの海

モルディブの海の特徴はエメラルドグリーンの浅いラグーン。白い砂浜からそのまま入れる穏やかな海は、シュノーケリング初心者や子どもでも楽しめます。リゾートのプライベートビーチや水上ヴィラのデッキから海に飛び込める非日常感が最大の魅力です。

  • シュノーケリング(リゾート目の前のラグーンで手軽に楽しめる)
  • ダイビング(マンタ・ジンベエザメも季節によっては遭遇可能)
  • サンセットクルーズ・ドルフィンウォッチング
  • SUP・カヌー・バナナボートなど水上スポーツ
  • 水上ヴィラからそのまま海に入れるプライベート感

ダイビングの資格がなくても十分楽しめるのがモルディブの良いところ。シュノーケルだけで色とりどりの魚やサンゴ礁を堪能できます。

パラオの海

パラオの海はとにかく「本格的」。世界屈指のダイビングスポットとして名高く、透明度が極めて高い上に、地形や生物の多様性が圧倒的です。ブルーコーナーやジャーマンチャネルでの漂流ダイビングは、経験者から「一生に一度は行くべき」と言われるほど。

  • ダイビング(ブルーコーナー、ジャーマンチャネル、ブルーホールなど世界トップのスポット)
  • ジェリーフィッシュレイク(世界でもここだけ!無毒のクラゲと泳げる神秘の湖)
  • カヤック・シュノーケリングツアー(岩島群を巡る)
  • ミルキーウェイ(天然の白泥パックができる)
  • ガラスマオの滝トレッキング
ジェリーフィッシュレイク(パラオ・エイル・マルク島)。海とは切り離された湖
エイル・マルク島のジェリーフィッシュレイク。パラオには70の海水湖があり、観光客に開放されているのはここだけ。Photo: FoxyStranger Kawasaki / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

わが家がパラオで特に忘れられない体験がジェリーフィッシュレイクでのシュノーケルです(2009年訪問時)。海とは切り離された湖の中に、無毒のクラゲが多数生息していて、その中を泳ぐという他では絶対に経験できない体験でした。例えるなら「桃缶の中の桃になった気分」。クラゲに囲まれながら光が差し込む水中を漂う感覚は、今でも鮮明に覚えています。

⚠️ ジェリーフィッシュレイクのクラゲは過去20年で激変を繰り返している
気候変動の影響で、ゴールデンクラゲの個体数は何度も大きく変動しています。
・2015〜2016年:El Niño干ばつでほぼ全滅(最後の個体は2016年5月)
・2017〜2019年初:湖を一時閉鎖し、ecosystemの回復を待つ
・2018年12月:約63万匹に回復し、湖を再開放
・2022年:高水温の影響で約3.4万匹に再減少
2025年時点:5,600匹未満の低位水準
湖は引き続き開放されており、ムーンジェリー(小型)は健在ですが、かつての「数百万匹のクラゲの大群と泳ぐ」体験は今は得られにくい状況。訪問前に最新状況の確認を(出典: Pristine Paradise PalauPalau Dive Adventures)。

パラオ訪問時に必要な料金(2026年5月時点):

  • 環境保護料(PPEF):$100/人(2018年〜、航空券に含まれる形で徴収)
  • ロックアイランド許可証(単独):$50/人、10日間有効
  • ジェリーフィッシュレイク許可証(ロックアイランド込み):$100/人(6歳以上)、5日間有効

シュノーケルのみ可(スキューバ禁止)、ライフベスト着用必須、リーフセーフ以外の日焼け止め禁止、クラゲに触るのも禁止です。

④リゾートと宿泊スタイルの違い

モルディブの宿泊スタイル

モルディブは「1島1リゾート」が基本。1つのリゾートが1つの島を丸ごと使っているため、プライベート感が格段に高いです。リゾート内にレストラン・スパ・プールなどがすべて揃っており、滞在中は基本的に島の外に出ません。

  • 水上ヴィラ(水上ヴィラ):海の上に建てられた客室。デッキから直接海に入れる体験は唯一無二。
  • ビーチヴィラ:砂浜に面した客室。水上より価格が抑えられる。
  • オールインクルーシブプラン:食事・アルコール・アクティビティすべて含むプランが多い。

わが家が特に好きなのは、水上ヴィラのデッキから思い立ったらいつでも海に飛び込めること。夕方にぼーっとサンセットを眺めながらデッキに座っているだけで幸せになれます。ただし、1つのリゾートにいることが前提なので、「自由に色々まわりたい」という方には窮屈に感じるかもしれません。

モルディブを選ぶ場合、水上ヴィラ vs ビーチヴィラの選び方は別記事で詳しく解説しています。

パラオの宿泊スタイル

パラオはコロール島を中心にホテル・リゾート・ゲストハウスが揃っており、自由度が高いのが特徴です。モルディブのような超高級リゾートは少ないですが、その分リーズナブルに過ごせます。

  • 中級〜高級ホテル:パラオパシフィックリゾートなど海に面したホテルが人気。
  • ゲストハウス:ダイビング好きなバックパッカー系の旅行者に人気のリーズナブルな宿。
  • 拠点型の旅:コロール島のホテルに泊まりながら、毎日ツアーでさまざまな島・スポットを回る。

観光スポット(岩島群・ジェリーフィッシュレイクなど)へはツアーで行くのが一般的で、コロール島からボートで移動します。島内にレストランや地元のカフェもあり、夜も食事を楽しめます。

⑤費用と予算の比較

モルディブとパラオでは費用感がかなり異なります。

項目モルディブ(6〜8泊/1名)パラオ(4〜6泊/1名)
航空券15〜25万円10〜15万円
宿泊30〜60万円(リゾートによる)8〜25万円
食事・飲み物5〜15万円(OI含む場合あり)3〜8万円
アクティビティ3〜10万円5〜12万円
合計目安50〜100万円以上25〜55万円

モルディブはリゾートのランクによって費用幅が大きいのが特徴です。比較的低価格帯のリゾートを選んでも1人40〜50万円程度になる傾向があります。一方でパラオは、日本からの航空距離が短いこと、物価が日本に近い水準であることから、モルディブと比較すると合計予算は小さくなる傾向があります(とはいえ、海外リゾート旅行として相応の費用はかかります)。

予算を抑えめに収めたい場合はパラオ、より幅広い予算レンジで体験の幅を広げたい場合はモルディブという選び方になります。

個人的には、モルディブの水上ヴィラで過ごす体験は費用に見合うと感じました。あの非日常感は他では味わえませんから。一方でパラオは、移動時間の短さも含めて、コストパフォーマンス重視の選び方と相性が良いと感じます。

⑥食事文化の違い:リゾートでの食体験

リゾート旅行で意外と差が出るのが「食事」。モルディブとパラオは、文化的背景が違うため食体験のスタイルも大きく異なります。

観点モルディブパラオ
主な料理インド・スリランカ系の影響、シーフード、カレーローカル食、米料理、刺身、和食寄り
レストラン形態リゾート内に複数のレストラン(イタリアン・和食・アジアン)シンプルでローカル色強め
日本食大型リゾートに日本食レストランあり(一部)日本人観光客向けに豊富
食事プランハーフボード/フルボード/オールインクルーシブ朝食付き or 別途レストラン利用が一般的
飲み物イスラム圏のためアルコールはリゾート内のみ制限なし、ビールも一般的

「日本食を確実に食べたい」ならパラオ、「多国籍料理を味わいたい」ならモルディブの大型リゾートが向いています。モルディブはイスラム圏なので、リゾート外(マレなど)での飲酒はできない点も覚えておきましょう。

体験談コラム:2009年・夫婦5泊で訪れたパラオの記憶

ここからは、わが家がパラオを訪れた2009年10月の夫婦5泊旅の記憶を、現在の最新情報と照らし合わせながら綴ります。比較記事の本文では伝えきれなかった「実際にどんな旅だったか」を、当時のリアルな体験ベースでお届けします。

滞在は「パラオプランテーションリゾート」、5泊で1人約16万円

当時の宿はパラオプランテーションリゾート(Palau Plantation Resort)。プールとガーデンが印象的な4つ星ホテルで、コロール島(Koror)に位置します。このホテルは2026年現在も営業を続けており、Booking.com・Expedia等で予約可能です。

当時の総額は1人あたり約16万円(5泊、オプショナルツアー盛り盛り)。後述するアクティビティを贅沢に詰め込んでこの価格は、今振り返ってもアクティブ派にはコスパが良かった印象です(※2009年当時の料金。現在の相場は最新情報をご確認ください)。

直行便の歴史:当時もNRT-ROR直行便あり、その後一度廃止→2025年UAで復活

2009年当時は、すでに成田-コロール直行便がありました。長らくデルタ航空(旧コンチネンタル・ミクロネシア系統)が運航していましたが、2018年5月で直行便は一度廃止。その後、2025年10月29日にユナイテッド航空が成田-コロール直行便を復活就航させ、現在に至ります(UA143、水・土の週2便)。「日本-パラオ直行便がない時代」を経て、今また直行で行けるようになったのは旅行者にとって朗報。

コロール島の道は「信号なし、スピードバンプだらけ」

当時印象的だったのが、コロール島の道路。市街地に信号機が一つもなく、代わりに道路にコンクリートのスピードバンプがあちこちに設置されていて、車が物理的に飛ばせない仕組みでした。これが南国の島ならではのゆったりした空気感を作っていて、リゾートの島の中だけで完結するモルディブとは違う「島全体の生活圏を移動する旅」の雰囲気を味わえました。

これは2026年現在も変わらず、コロール島は速度制限25mph(約40km/h)でスピードバンプが多く設置されています。

ガラスマオの滝トレッキング:旧日本軍の戦車と日本統治時代の鉄道跡

パラオ最大のガラスマオの滝(Ngardmau Waterfall)へのトレッキングで、ジャングルに飲み込まれかけた旧日本軍の戦車を見たのが忘れられません。パラオは第二次世界大戦の激戦地で、トレイル沿いには日本統治時代のボーキサイト鉱山用鉄道の線路や機関車跡も残っています。歴史の重みと熱帯雨林の生命力が同居する独特の場所。

マングローブクルーズで見た野生のイリエワニ

マングローブのジャングルクルーズツアーで、野生のイリエワニ(Saltwater Crocodile)に遭遇しました。パラオのマングローブには現在も500〜750匹(2003年調査ベース)のイリエワニが生息していて、Ngchesar州のJungle River Boat Cruiseなどでは現在もツアーが運航されています。「ボートで30分行くと野生のワニがいる」という体験は、モルディブにはない自然の濃さでした。

ミルキーウェイの白い泥パックで「10歳若返る」体験

パラオ・ミルキーウェイ。乳白色のラグーン
パラオ・ミルキーウェイ。湖底の白い石灰質泥が水を乳白色に染める、Rock Islandsの定番スポット。Photo: Onyo / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ミルキーウェイ(Milky Way)は、Rock Islandsの石灰岩に囲まれた乳白色のラグーン。湖底の白い石灰質の泥を顔や体に塗ると、現地では「10歳若返る」と言われる天然の泥パック体験ができます。これも当時から今もRock Islandsツアーの定番スポットとして健在。

夢のジェリーフィッシュレイク:500万匹のクラゲと泳いだ日

ジェリーフィッシュレイクで無毒のゴールデンクラゲと泳ぐシュノーケラー
無毒のゴールデンクラゲと泳ぐ体験。気候変動の影響で個体数は激変を繰り返しており、2025年時点では低位水準にある。Photo: tata_aka_T / Wikimedia Commons / CC BY 2.0

本文でも触れましたが、2009年訪問時のジェリーフィッシュレイクは個体数500万匹超の最盛期。湖いっぱいに広がるゴールデンクラゲの中を泳いだのは、人生でも数えるほどの非日常体験でした。許可証は当時$40程度(過去の記録では$35)で、PPEF(環境保護料)はまだ存在しませんでした。

ただし2026年現在は、上記コラムで触れた通りクラゲ個体数は5,600匹未満まで減少。許可証は$100に値上げされ、PPEFも$100追加で必要。「桃缶の中の桃」体験を期待して訪問するなら、最新状況の確認は必須です。

体験ダイビングと地元クラフトビール「Red Rooster」

ダイビングライセンス未取得でも、体験ダイビングでブルーホールやサンゴ礁の世界を覗けたのが印象的。パラオは世界屈指のダイブスポットなので、初心者でも十分楽しめました。

夜は地元のクラフトビール「Red Rooster(赤いニワトリのロゴ)」で乾杯。コロール島のPalau Brewing Companyが醸造する地ビールで、当時はAmber 1種類でしたが、2026年現在はAmber/Light/Stout/Wheat/Tropical Aleの5種類+シードルとラインナップが拡大。今も島内のホテル・バー・スーパーで広く流通しています。

2009年と2026年、変わったもの・変わらないもの

  • 変わった:ジェリーフィッシュレイクのクラゲ個体数(500万匹超→5,600匹未満)、許可証料金($40→$100)、環境保護料PPEF(新設$100)、直行便の運航主体(コンチネンタル/デルタ→2018年廃止→UAが2025年復活)
  • 変わっていない:パラオプランテーションリゾート、ガラスマオの滝の旧日本軍戦車、マングローブの野生ワニ、ミルキーウェイの泥パック、Red Roosterビール、コロールの「信号なし・スピードバンプだらけ」の道路

17年経って気候変動の影響で失われたものもあれば、今も同じ姿で旅行者を迎えてくれるものもある。パラオに行くなら、最新情報を踏まえつつ、独自の自然・歴史・文化を楽しむ気持ちで訪れるのがいいと思います。

子連れ・カップル・ダイバー別おすすめはどっち?

旅行スタイルによって、向いている行き先は変わります。

モルディブがおすすめな人

  • 新婚旅行・カップル:2人だけの時間を静かに過ごしたい。水上ヴィラでの朝食は最高のロマンス。
  • 「何もしない贅沢」をしたい人:ひたすらのんびり、読書、海を眺める…そんな過ごし方が好きな人。
  • 子連れファミリー(小学生以上):穏やかな海でシュノーケリングを楽しめる。ただし幼児は水上ヴィラの安全面を考慮して。
  • フォトジェニックな写真を撮りたい人:水上ヴィラ×エメラルドブルーの海はインスタ映え抜群。

パラオがおすすめな人

  • ダイビング好き・上級者:世界トップクラスのダイビングスポットを制覇したい。
  • アクティブに観光したい人:毎日違うスポットを巡り、様々な体験をしたい。
  • 費用を抑えたい人:モルディブの半額前後の予算で南国リゾートを楽しめる。
  • 他では絶対できない体験をしたい人:ジェリーフィッシュレイクは世界でもここだけ。

まとめ:モルディブとパラオ、どっちにする?

最後に両者の特徴を一覧でまとめます。

比較項目モルディブパラオ
アクセス乗り継ぎあり(12〜18時間)直行便あり(4〜5時間、成田発UA)
ベストシーズン12〜4月11〜4月
海の特徴浅いラグーン、エメラルドブルー高透明度、地形・生物が多様
主なアクティビティシュノーケル、水上スポーツダイビング、ジェリーフィッシュレイク
宿泊スタイル1島1リゾート、水上ヴィラ拠点型ホテル・ゲストハウス
費用感高め(50〜100万円+)やや安め(25〜55万円)
自由度低め(リゾート内で完結)高め(島間を自由に移動)
こんな人にカップル、贅沢派、静かに過ごしたいダイバー、アクティブ派、コスパ重視

両方に行ったわが家の個人的な結論は、「目的と予算で選んで、どちらを選んでも絶対後悔しない」です。

わが家はモルディブの方が好きです。理由はシンプルで、水上ヴィラのテラスから思い立ったときにすぐ海に飛び込める瞬間が忘れられないから。でも、パラオのジェリーフィッシュレイクで感じた「ここでしか体験できない感動」も本物でした。

迷っているなら、まずは「ゆっくり贅沢に過ごしたい」→モルディブ、「アクティブに色々体験したい」→パラオ、という判断軸で選んでみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. ハネムーンならどちらが向いている?

「特別感・写真映え・優雅な滞在」を求めるならモルディブがおすすめです。水上ヴィラに代表される非日常感、リゾートの洗練されたサービスは、人生のハイライトとなる旅にふさわしい体験になります。一方「2人でアクティブに楽しみたい」「自然との一体感」を重視するならパラオも魅力的です。

Q. 子連れにはどっち?

未就学児ならパラオがおすすめです。日本食が手に入りやすく、リゾート内も日本人慣れしていて安心です。小学生以上で泳げるならモルディブも十分楽しめます。モルディブのリゾートは多くがキッズクラブを完備しており、子ども向けアクティビティも豊富です。

Q. ダイビング目的ならどっち?

ダイバーにはパラオが圧倒的に人気です。ブルーホール、ジャーマンチャネル、シャークシティなど世界屈指のダイブスポットがコンパクトに集まっており、ダイビング天国とも呼ばれます。モルディブもバア環礁・南アリ環礁などマンタやジンベイザメに会えるスポットがありますが、ダイビング特化ならパラオに軍配が上がります。

Q. 旅費を抑えたいならどっち?

総額で見るとパラオの方が抑えやすいです。航空券・宿泊・食事すべての面でモルディブより低めの予算で組めます。ただし「水上ヴィラに泊まる」など特別な体験を一度は味わいたいなら、モルディブを検討する価値は十分あります。

Q. 1回行ったらもう1回行きたくなる度は?

実は両国のリピーター率にはデータ上の差があります。モルディブのリピーター率は約47%(2023年、モルディブ観光省)と高く、約半数が再訪者です。一方パラオは約23%(2025年、Palau Visitors Authority)と相対的に低め。モルディブには100以上のリゾートがあり「違うリゾートでの再訪」で違う体験ができることがリピート率の高さに繋がっていると考えられます。パラオは観光スポットがコンパクトにまとまっており、ダイビングなど特定目的のリピーターが多い印象です。

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