モルディブ旅行の移動手段として欠かせないのが水上飛行機(シープレーン)です。空港に降り立つなり目の前に現れる小さなプロペラ機に乗って、エメラルドグリーンのラグーンの上を飛ぶ――これだけでもうモルディブ旅行のハイライトのひとつです。
初めての方は「どんな乗り物?」「予約方法は?」「怖くない?」と疑問だらけかもしれません。この記事では水上飛行機について知っておくべきことをすべて解説します。
水上飛行機とは?
水上飛行機とは、水面(海や湖)から離着水できる飛行機のことです。モルディブでは「シープレーン」と呼ばれることが多く、マレ国際空港(ヴェラナ国際空港)の水上飛行機専用ターミナルから、各リゾートへ運航しています。
機体は小型で、通常10〜20名ほどが乗れます。窓が大きく、空中からモルディブの美しい環礁を眺めることができるため、「フライト自体が観光」とも言われます。
なぜモルディブで水上飛行機が必要なのか
モルディブは1,000以上の島で構成されています。その多くは小さな無人島や、滑走路を持たないリゾートアイランドです。水上飛行機は滑走路が不要なため、どんな小さな島のラグーンにでもアクセスできます。マレから離れた環礁にあるリゾートへは、水上飛行機が唯一の現実的な移動手段になります。

スピードボートとの違い
リゾートへのアクセス手段は水上飛行機だけではありません。スピードボートで移動できるリゾートも多くあります。違いは以下の通りです。
水上飛行機:飛行時間は15〜45分程度。移動が速く、空からの景色が最高。ただし日中のみ運航(日没後は飛ばない)。リゾートへの追加料金は高め(往復10〜30万円台)。スピードボート:所要時間は20分〜2時間程度。夜間も運航可能。料金は水上飛行機より安め。ただし波が高いと揺れることがある。
水上飛行機の予約方法
水上飛行機は基本的にリゾートが手配してくれます。宿泊予約の際に、移動手段として水上飛行機を選択するか、リゾートのコンシェルジュに相談すれば手配してもらえます。自分で予約する場合は、TMAやMaldivian、Trans Maldivian Airways(TMA)などの航空会社に直接問い合わせることもできます。
注意点として、水上飛行機は日中(日の出〜日没)しか運航しません。深夜便でマレに到着する場合は、マレ近郊のホテルに1泊してから翌日水上飛行機でリゾートへ移動するスケジュールを組む必要があります。
水上飛行機の料金
料金はリゾートの場所(マレからの距離)によって大きく異なります。近い環礁であれば往復3〜5万円程度、遠い環礁では往復10〜30万円程度になることもあります。リゾートの宿泊料金に含まれている場合と、別途請求される場合があるので、予約時に必ず確認しましょう。
子連れ・乗り物酔いが心配な方へ
小型機ならではの揺れが気になる方もいると思います。正直に言うと、揺れはあります。天気によっても変わりますが、低空飛行のプロペラ機なのでそれなりに揺れることがあります。乗り物酔いしやすい方は酔い止め薬を飲んでおくと安心です。
子どもは意外と楽しんでくれることが多いです。わが家の子どもたちも窓にかぶりついて島を見ていました。フライト時間は15〜45分程度と短いので、酔いやすい方でもそれほど心配しすぎなくても大丈夫です。
水上飛行機フライト当日の流れ
マレ国際空港に到着したら、水上飛行機ターミナル(TMAターミナル)へ移動します。リゾートのスタッフが出迎えてくれることが多く、ラウンジで待機しながらフライトを待ちます。搭乗前に手荷物の重量チェックがあるので、機内持ち込みバッグは軽めにしておきましょう。

フライト中は窓の外の景色を存分に楽しんでください。サンゴ礁の輪郭がくっきりと見える環礁の景色は、飛行機からしか見られない絶景です。水面に着水する瞬間もスリリングで楽しめます。
まとめ
モルディブの水上飛行機は、単なる移動手段ではありません。空からモルディブの絶景を眺めるフライト自体が、旅の記憶に残る体験になります。予約・手配はリゾートに任せれば安心ですが、日中しか飛ばない点だけは事前に把握してスケジュールを組んでください。
「どんな移動になるのか不安」という気持ちは、きっと搭乗した瞬間に「来てよかった!」という感動に変わります。
コウが初めて水上飛行機に乗った時の正直な話
デュシタニへの移動で、初めて水上飛行機に乗りました。事前情報として「小さくて揺れる」「エンジン音がうるさい」「30分くらい」とは知っていました。でも実際に乗った感想は——
「なんで飛行機内でこんなに感動してるんだ、自分」でした。
離水の瞬間から、窓の外がすべてモルディブの海になります。エメラルドグリーンとコバルトブルーが混ざった海の色を、上空から眺めるあの体験は、到着前から「モルディブに来た」という実感を与えてくれました。子どもたちは大興奮で窓に張り付いていました。下の子はさっきまで泣いていたのに(笑)。
水上飛行機に乗る前に知っておきたい実践的なこと
座席は「右側か左側か」で景色が変わる
進行方向に対してどちら側の窓席が良いかは、リゾートによって異なります。乗船前にスタッフに「どちら側がきれいに見えますか?」と聞くのがベストです。搭乗前の待合スペースで荷物を置いて席を確保することができる場合もあるので、早めに並ぶのがおすすめです。
荷物は機内持ち込みが基本
水上飛行機の荷物制限は1人あたり20kg前後が一般的ですが、スーツケースをそのまま持ち込めない場合があります。大きなスーツケースは別便で送られることも。貴重品や翌日分の着替えは手荷物として自分で持つようにしてください。
酔い止めは「念のため」飲んでおく
揺れの感覚は人によって全然違います。「全然大丈夫だった」という人も多いですが、長距離フライト後の疲れた体には効きやすいこともあります。念のため出発30分前に酔い止めを飲んでおけば、「もしものリスク」をゼロにできます。30分のフライトを楽しむためだけに飲む価値は十分あります。
カメラはすぐ取り出せる状態で
離水してから数分が、空撮のゴールデンタイムです。バッグの奥にカメラをしまい込んでいると間に合いません。搭乗前からカメラかスマホをすぐ出せる状態にしておいてください。機内は狭くて取り出しにくいので、ポケットかサコッシュが便利です。




